ポケットを叩いてもただビスケットが割れるだけで増えてないのよ。
今日のゲストはサクソフォニスト鬼塚康輔さん。
福岡を拠点に活躍していましたが昨年から東京に移しさらなる活躍が期待されるサックスプレイヤーさんです。
お迎えするなりご挨拶の一曲は「見上げてごらん夜の星を」。
わたしゃ楽器の中でもサックスが一番好きなんですね。金管楽器だけど分類は木管楽器。ため息混じりのようにも聞こえる甘い音色が目の前で鳴らされるともうたまんないです。
タイムフリーで聴いてみてくださいね。
ゲストの出演部分はこちらから→ http://radiko.jp/share/?t=20180228151750&sid=FMFUKUOKA
(radikoタイムフリー、放送後1週間に限り放送エリア内とプレミアム会員の方が聞くことができます)
高校時代に吹奏楽部でサックスと出会い、大学では普通に貿易を学び、以降会社員になり仕事をしつつもプロへの夢を諦めきれずやがてプロへと道を進んでいったそうです。以降はRickie-Gや様々なアーティスト、バンドのサポートと並行してソロ活動を行い活躍の場を広げています。
そんな鬼塚さんですが、ひと目でもう「この人はすごく良い人!」とピンときてしまいました。私もバンさんも興味津々。
今日のガチャポンは「ストレスの解消法」だったんですが、まずはそれにかこつけて一つ質問。
サックスってアーティストにとってストレスの多い楽器ですか?
時々ゲストに来ていただいたプレイヤーのみなさんに同じような質問をすることがあるんですが、やっぱりプレイヤーと楽器の関係って様々。常に格闘している方もいれば、体の一部のように息をするように扱う人も。
鬼塚さんいわく「距離感を考える楽器ではあるんですよね」とのこと。
「以前はリラックスして扱う(まあ多分相棒のような)関係であったんだけど、最近はもう少し緊張感をもつけども力まないというか」と剣の達人のようなお答え。
それじゃあなお、リラックしたり発散することは大切。それはなんでしょう。
「ところがコレが意外とステージでライブやると発散できるというか(笑)」
でもきっとそうですね。あと最近は温泉だそうですよ。
ちなみに「あなたが増やしたいものは?」って質問もあって、そちらはほぼ即答で「身長!」とお答えの愛すべき鬼塚さんなのでした。
鬼塚さんの人柄に魅了されてそんな話ばっかりしてしまいましたが、もちろん聞いてほしいのは音楽。
現在のところ最新アルバムであり1stアルバム「dot」には生々しくてシャープなジャズサウンドが詰まっています。
是非一度聴いてみてくださいね。
そして新たなサポートメンバーを加えて約1年ぶりの福岡でのライブは明日行われます。
kosuke onizuka live2018-GRAY SCALE-
日程:2018年3月2日(金曜日)
会場:ROOMS 開場:19:15開演:20:00
以前ゲストにお迎えしたkan sanoさんのサポートなどでもおなじみのドラムス今村慎太郎さん(福岡出身)が加わった新編成はとにかくビートが強力でグルーヴィー。思わず踊りだしたくなるようなライブが期待できそうです。ってご本人の弁より。昨年の中洲ジャズのステージも素晴らしかった鬼塚さん、今回のライブも見逃せません。
とにかくご本人の柔らかな雰囲気と語り口、ひとつひとつ言葉を探しつつ熱く語る音楽への思いにぐっと来ました。
なんだかもうちょっとお話したくて、またぜひスタジオにおいでくださいね。
KosukeOnizuka[OfficialSite] | サックスを中心に様々な楽器を演奏するマルチプレイヤー鬼塚康輔のオフィシャルWEBサイト (外部リンク)
今日のテーマは「増やしたいもの」。
2月って「ちょっと日にちが足りないな!」と思いませんか?私はそーでも…わははすんません。でもわかっちゃいるけど2月は「あれれ」って感じで終わっちゃいますね。
そんなわけで、なーんとなく「増えたらいいなあ」って思うものを募集してみました。
わりあいふんわりとしたテーマだったんですが、皆さんのメッセージがとても楽しくてアタリ!でした
もっともっと「お金増やしたーい」ってメッセージばっかりになるかと思ったんですが、えーっと私ならそうだから、みなさん色んな増やしたいがあってバラエティ豊か。
「料理のレパートリーを増やしたい!」
そんなメッセージは毎日の献立に頭を悩ませる主婦、お母さんはもちろん意外と男性がいらっしゃいました。ここ一番バシっと作ってみせる勝負メシとかね。
「睡眠時間を増やしたい!」
なんだか今日は少し気温が高かったせいか、バンさんも私もちょっと眠たいねえ。なんてお話も。
忙しい社会人の皆さんの悲鳴のような切実な声もありました。
「筋力を増やしたい!」
健康は一番です。
「口数を増やしたいです!」
喋り過ぎも悩ましいと思うんですが、口が重いのも悩み。でも聞き上手はなによりも金ですよ。
「カラオケのレパートリーを増やしたい」
これはちんもそ~思います。社交上手って意味でも。
趣味系はなかなか周囲には理解しがたい深い欲望が。
「車のスピーカーを増やしたい!」
んんんん?と一瞬なりましたけども、カーオーディオマニアって結構多くて大変な投資をしている人もいるほど。車って最高のパーソナルスペースでオーディオ環境ですもんね。
「ガラス細工を増やしたい」
一回数万単位はざらだし、きれいに飾る棚も必要。ああ、欲望にキリはない。
そんななかで「静かな自分だけの時間を増やしたい」って、なるほどわかるなあというメッセージもあったのですが子供さんと「旦那が結婚するまでこんなにおしゃべりだと思いませんでした」という強烈なパンチラインいただきました。爆笑。
いいんですよ。今のままだって。
だけどいつだって誰だってみんな「もしできればもっとあれば」って思うものです。そうやって明日への活力になるんですよね。大事よそれって。
みなさんありがとうございました。
あ、そういえば先々週ちょっコレ!で「なぜか中国で流行っている日本のアプリ」ってことで紹介した「旅かえる」。結果的に水曜ラジゴン界隈で流行してしまいました。
あんだけなぜかしらって言っていたちんなんてもう課金寸前。
流行るアプリにはわけがあるってことですね。ミイラ取りがミイラになるってことかもね。
全米業界の内輪の賞にして世界最高峰でもある第90回アカデミー賞の発表も日本時間の3/5発表ですねえ。
今年はハリウッド発で全世界のあらゆる格差、差別問題に広がっている「#MeToo」問題で揺れまくって主要なプロデューサーや役者も欠けたりして作品賞の予想もままならないようでちょっと楽しみ。
そんな中で今日のチンタメは昨年アカデミー賞にノミネートされたフランス・スイス映画「ぼくの名前はズッキーニ」を紹介しました。
主人公は10歳の少年イカール。
父親は浮気して出ていってしまい、アルコール依存症でイカールを「ズッキーニ」と呼び、暴言や暴力を振るうようになった母。そんな変貌した母親を避けるように屋根裏に籠もっていたのですが、その母親もあまりに悲しい事故で亡くなってしまい天涯孤独になります。
彼は心優しい担当警官レイモンにつれられて養護施設フォンテーヌ園に入ることになるんですね。
底にいるのはそれぞれ様々な経緯でここに集まった「世間に追われるように居場所を失った子どもたち」。 最初は傷口に塩を塗られるようにひどい目にあいつつも、やがて溶け込み、少年少女たちはそんな過酷な背景をある種冷静に受け入れて子供らしく支え合い日々をキラキラと生きていきます。
そこにまた一人、暗い目をした少女カミーユがやってきます。
彼女を中心にまたちょっとした事件があり、子どもたちはまた乗り越えようとあがき、そうやってまた少しづつ変化が訪れます。

…そんなお話。
ジェットコースターのような「超おもしれえ!」展開を期待してもそんなものはありません。あまりにハードな背景を背負いながらそれでも、子どもたちは未来そのもの。明るく楽しくキラキラと前に進んでいく日々を丹念に丹念に積み重ねていくんです。
そんな普通にとってもハードで、なおかつ真逆のように明るく楽しい映画なんですが、これがストップモーションアニメの人形アニメだというのだからただ事ではありません。
少しづつ動かして撮影して少し動かして撮影して。というとても手間と時間のかかるストップモーションアニメ。人形を使うのでパペットアニメーションと呼ばれます。
キャラクターもちょっと不気味なキモカワイイ2等身。
だから映画はとてもかわいらしくてラウンジ系の音楽と相まってとても楽しいもの。もう本当にカワイイ!
だからこそこのハードな物語の残酷さも優しさも際立つともいえます。お話した無いようも色んな問題も、実写の映画よりも真正面からガッチリ取り組んでいるんです。
66分の映画を作るためにアニメーターは1人で1日4秒しか作れません。そうやって丁寧に丁寧につくられていくのです。ただこの人形、目はグリグリうごくようになっていたり工夫されています。
このギョロギョロした大きな目が大事なんですね。人の気持は目に現れる。
人形なのに目で演技するんですよ。素晴らしいです。
以前「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」現在の最先端の最高のパペットアニメ。なんなら去年のベストワンでもいいくらい好きな映画ですが、「ズッキーニ」は真逆で伝統的な手作業。だけどその出来は「クボ」に負けないくらい素晴らしく優しいです。
子供って未来。
子供の社会は大人の縮図。
そういった意味でも私はとっても気に入りました。
気になる方はお早めに。
ちなみに日本語版の吹替はズッキーニの声は銀杏BOYZの峯田和伸さん。最近は役者としても大活躍ですけどこれがまたいい感じ。
ヒロインのカミーユは麻生久美子で、心優しい警官レイモンはリリー・フランキーなんですねえ。
実際に子供を使った字幕版も素晴らしいけども、日本語版は昔テレビで見たよくできたパペットアニメを思い出してこちらも素敵です。
今週はここまで。
実はこの後宣言通り「GOW!」にも勝手に乱入させてもらったんですが、前回同様にいじっていただきました。この世界のエラい人たちってポンコツの扱い方が上手なのよねえ。縄田さんとナナさん、実にドSにおいしくしていただいて感謝感謝。
また来週。熱いシャワーを浴びたいわあ。