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2018年2月 1日 (木)

水曜ラジゴン名物、優しくポジティブな「リクスペ」です!

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今日のゲストはSUNNY CAR WASH。
若干20歳、2016年に「SUNNY CAR WASH」として活動開始した本当にフレッシュな3人です。

1stミニアルバム「週末を待ちくたびれて」を聞いてください。
90年代のヒリッとしたような音とむき出しの歌詞。おじさんがやっても説得力がなくて、久しぶりにこの年令でしかできないロックだなあと私しびれました。


ゲストの出演部分はこちらから→  http://radiko.jp/share/?sid=FMFUKUOKA&t=20180131151734
(radikoタイムフリー、放送後1週間に限り放送エリア内とプレミアム会員の方が聞くことができます)


スタジオにお迎えした3人はまたフレッシュ。
ニコニコして声も小声!福岡でライブするのも九州に来るのも初めてで、こういうプロモーションでラジオとかに出演するのもまだ珍しいようでちょっと楽しそう。なにもかもが新鮮なのですね。とてもいいですね。

でもって、今年の目標をお尋ねすると、
「海外に遊びに行きたい」「お金がないので自炊を」「痩せたい」
つってポヨンとしたお腹を見せるウネくん。

親戚の子か!
最高でしょう。だけど3人の目はどこか傍観者のようでもありこの世界を見学しに来ましたよ、というような風でもあり。それもまた新鮮でいいではないですか。b57bef6962d95c762de692f99a4d4a047c6507f4

「SUNNY CAR WASH」としてスタートしたのは昨年、バンド活動を始めたのも一昨年といいますからあっという間に頭角を現してこの数年のあれよあれよという環境の変化には3人にとっても戸惑うことも多いのでは。

ちなみに彼らの代表曲「キルミー」がカラオケに入ったんだそうで、どんな気持ち?とお尋ねすると岩崎 さんは「さっそく歌いに行ってランキング1位になりました」「すぐ誰かに抜かれちゃったんですけど」だそう。もうほんとに笑ったっす。

いいなあ。最近は本当にいろんなことがお上手で器用な若手アーティストが多い中、彼らは本当に若さの産地直送みたいな素直さとヒネくれっぷりがあって私、大ファンになりました。

もう一回。  
昨年11月に発売された1stミニアルバム「週末を待ちくたびれて」を聞いてください。

イギリスのインディー・ロックの香りがするサウンドにヒリヒリする歌詞と高い音楽性。たぶんandymoriを引き合いに出されることも多いんだろうと思います(実際好きのよう)。だけど全く違う個性じゃないかと。もっと喧嘩腰でむき身でもっと痛い。

「キルミー」はポップで軽快なサウンドに乗せて自分と世間へのいらだちを感じます。

『ねぇキルミーベイベー、殺してくれ。溢れるほどの愛で溺れさせてくれ。もう何もいらない、トイレのタイルにそう誓うんだ(キルミー)』

素晴らしく馬鹿っぽくてロマンチックです。ライブハウスの落書きだらけのトイレが目の前に広がります。

そう暴れ歌う、岩崎優也の甲高いボーカルは胸にキます。

この日はQublickでライブがありとても気持ちが上がっているよう。

実は遅ればせながら駆けつけてほんのちょっとだけ観ることができました。
まだお披露目のライブですが、硬い音をかき鳴らしながら岩崎さんの頭が客の頭の間から激しく振られていました。がんばれがんばれと思いました。

必ずやこれから大きなシーンで頭角をさらに表すことになるでしょう。だといいな。
また遊びに来てください。

SUNNY CAR WASH (外部リンク)

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さて今日は「リクスペ」リクエストスペシャルでした。
時々、思い出したようにやるんですが毎回大好評。

なにせ、私たちのAIGスタジオはリアルタイムのリクエストを次々に処理し切るには適しておりませんので、スタッフも大変。上に下にと走り回らないといけないのです。

なんとかみなさんの期待にこたえるぞ!と張り切って、いつものぐだぐだしたおしゃべりもほんの少しだけ控えてリクエストにお答えし続けまして、かけもかけたり30曲!油断すると用意した曲を飛ばしてベラベラ喋っている水曜ラジゴンとしては画期的な曲数!

ラジオっぽい。

ラジオっぽい。

2回言いました。それくらい私たちもとても楽しかったです。

リクエストに添えられたみなさんのコメントも、いつものようなテーマもないのでノビノビとして楽しいもんでした。

それにつけても今回のメッセージ、なんだか幸せな内容が多かったですね。

結婚、出産、合格、記念などなど。
また応援メッセージや感謝の言葉など。ポジティブな空気に満ちていました。

ラジオっぽい。

ラジオっぽい。

大事なことは2回言います。
なんでしょうねえ。今年に入ってから水曜ラジゴンリスナーの優しく前向きな一面を確認する機会が多いような気がします。

「皆様に寄り添う優しいラジオ」
という今年の目標は完全に冗談ではありましたが、この調子で行くと達成可能かもしれません。みなさんがんばってください(お前ががんばれ)。

ともあれ、やっぱりリクスペは楽しい。
また機会をみてやりましょうね。

ありがとうございました。

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今日のチンタメは崩壊した家庭から逃げ出すように母親と10歳、7歳の娘二人があてもない日本一周の旅に出る、セラピストでフリーランスの編集・ライター・カメラマン田村真菜さんの作家デビュー作「家出ファミリー」。をご紹介しました。

主人公は10歳の女の子サナ。猛烈に頭がいいけど不登校。妹に7歳の天真爛漫なカホ。
父親はエリート崩れで病をきっかけに仕事をしなくなって酒を飲むと家族に暴力を振るい、母親は介護士のしごとをしながら家庭を支えているがギリギリの生活で時に子供にあたる。子供は常に不可解な二人の「スイッチ」を警戒しながら暮らしている。つまり親の虐待と貧困、不登校。

ある日、ギリッギリに追い込まれた母親はへそくりの100万円を手に娘達に言う「日本一周の旅に出るけどiede、一緒に来る?」。

こうして1998年5月から10月まで、なんと5ヶ月近くを3人は日本中をあてど無く旅するんです。

しかも楽しい旅じゃない。小田原、熊本、愛媛、徳島、大阪、長野、富山、青森、仙台、能登、輪島。普段着で野宿。コンビニのおにぎりで食事、寝袋とダンボール。女の子二人は危なくないようにということで坊主頭にされ、母親は時折癇癪を起こしたり不可解な行動で困らせる。常に不穏な空気の中で旅は続く。

さて、そんな無謀で静かに悲惨な旅の結末は。

そんな小説です。もちろん苦しいだけじゃない。子どもたちはそんななかでも楽しさや優しさに触れて成長していきます。

とはいえなんて苦しい。
小説は11の章立てになっていて、それぞれにサナ、母親、妹のカホの視点が変わりながら日記のように綴られています。それぞれの葛藤、気付き、そしてそれぞれの怠惰やずるさも。

そんな驚きで空虚な旅を淡々と綴っている小説ですが、この親子どうなるんだろう、どうやって旅が終わるんだろうなんて思いつつ読んでいて辛くなるくらいリアルな心情が綴られるんです。

グイグイ読めます。

決して端正なつくりの小説とは言い難い。あんまり上手だとは思いませんが手が止まりません。
重いテーマですが、誤解を恐れず言えば「おもしろい」です。小説である以上そうじゃないといけません。

家庭内暴力、崩壊家庭、教育、貧困。とりわけ経済的な貧困より心を蝕む「貧しさ」の怖さなど。

それらは自分たちと薄い壁一枚に誰にでもあって、それらは単純で極端でわかりやすいもんではない。もっと静かに分かりにくく存在して、傍から「こういうことね」って知ったかぶって理解できるもんではない。そんなことを訴えてきます。

そして、一番驚くのはこのぶっ飛んだ設定の小説は作者の田村真菜さん自身の実体験をもとに書いた「ノンフィクション小説」だということです

興味があればぜひどうぞ。

それでも日本中にいるだろうそんな人達に一筋の光があらんことを。それは自分の明日でもあるかもしれませんので。

「家出ファミリー」 晶文社 1600円(税別)

今週はここまで。
また次回です。

コメント

家出ファミリーを紹介してくれてありがとうございます!読んで泣きました。私も同じような環境で育ったので読むのが途中で辛くなりましたけど読んで良かったです。大事な大事な本が増えました。これからも映画だけじゃなくて良い本なども紹介してくれたら嬉しいと思います。

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