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2018年9月19日 (水)

俺の屍を超えていけ!と一度は言ってみたいぜ水曜日。

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今日のガチャポンゲストは石橋凌さん。
どうですシブいでしょう!

久留米出身。80年台(結成は77年)圧倒的な迫力とかっこよさでその名を轟かせたARB、現在はソロシンガーとして活躍、ちんは完全に世代なのであります。

一方で今や日本映画界テレビ界で欠かすことのできない俳優としての活躍のほうがご存知の方が多いかも知れません。なんたって1995年の映画『クロッシング・ガード(ショーン・ペン監督)』でジャック・ニコルソンとも共演してハリウッドデビューして友達はヴィゴ・モーテンセンですから!

ご自身いわく「二足のわらじをはきつぶす」両輪での活躍する62歳。

「5人兄弟の末っ子で悪ガキでしたよ」と笑う凌さん。

ちらと聞いた噂を確認。
子供の頃先生に「映画の道に進む」と宣言したとか?mayburn

「中学の時に学校のホームルームで先生に『今日は君たちの将来の夢は?』っていわれて『僕は映画評論家です』って答えたら、先生にひどく怒られました(笑)」

映画評論家!当時、映画評論家といえば淀川長治さん。淀川さんを観てああいう仕事がいいなと思ったとか。兄弟が多いせいで音楽と映画が大好きな少年時代を送っていたそうです。

結果、バンドをはじめてやがて東京でARBのオーディションを受けてデビューします。そんな子供の頃の夢両方を実現してしまっているわけですから本当に素晴らしいです。

さて今日のガチャポンの質問は「あなたの趣味といえば」。

「強いて言えば列車の旅ですかね」
と意外なお答え。

国内外、列車に乗って旅するのが大好きだそうで、あのシベリア鉄道でハバロフスクからモスクワまで5泊6日の旅もしたという。

「トーマス・クックという赤い本を観てヨーロッパを旅したり」というから本当の鉄道好きです。ちなみに「トーマス・クック」はヨーロッパの旅好きの間ではつとに有名なイギリスを含む欧州の鉄道ダイヤを網羅した時刻表。そんなわけでさらりとおっしゃってますがガチです。

さてそんな豊かな趣味も素敵な石橋凌さんの最新アルバムは昨年発売された「may Burn!」。

このアルバム自身で最高傑作と胸を張る一枚。

「サウンドはラテンあり、ジャズありアイリッシュあり、サウンドは多様ですが、何を歌うかというところか久留米の時代からまったくかわってないんですよね」

それにつけてもARB時代が強く印象に残る世代にしてみれば、全く違うサウンドアプローチにびっくり。そして本当にかっこいい大人の音楽+久留米時代から変わらぬメッセージ。ぜひ聞いてほしいところです。

このアルバムのような近年のサウンドアプローチにつながる、石橋凌 with JAZZY SOULのアナログ盤もこの秋登場とのこと。こちらも期待です。

そして石橋凌さん肝いりの2007年から開催の音楽イベント「風音」も間もなくです。

風音(KAZAOTO)2018
2018年10月8日(月・祝)
会場:西南学院大学 チャペル (福岡県)
石橋凌 / 藤井一彦 / 伊東ミキオ / 渡辺圭一 / サンコンJr. / 太田惠資 / 梅津和時 / 杉真理 / 宮田和弥 / 大森南朋 / 手嶌葵/ スマイリー原島(MC)


さらに40周年記念ライブツアーの開催も決定!
全国7箇所、そしてファイナル公演は地元久留米で開催です!

『最後は地元久留米ですから、楽しく元気に盛り上がりたいですね」

そんなわけで、40周年を迎えてなおも旺盛に活躍する石橋凌さん。
「二足のわらじを履きつぶすつもりでやっていきます」と笑顔で応えてくれました。

始終穏やかで、不躾な質問にもよく通るいい声で誠実に答えていただいて感激。

もっといろいろ聞きたいこといっぱいでしたけど、また機会があればぜひスタジオに遊びに来てください。ありがとうございました。


石橋凌 Ryo ISHIBASHI Official Website (外部リンク)

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少し女優モードのきょうのバンさん。
今日のテーマに沿えば「あたし女優よ」ってかんじですか。

そんな、今日のメッセージテーマは「言ってみたいセリフ」。
名言、金言の類いとかぶりますがビミョーに違うんですね。「言ってみたい/言いたい」ここが大事。

実は今回たくさんのメッセージ頂いて中身も笑いが止まらない感じだったんですが、例えば...

「お客様の中にお医者様はいらっしゃいませんか?」
なんていつ言う?ってお話ですけど、確かにイイたい!
「私、内科医ですが」
言いたい!医者じゃないけど。

こういうやつです。

または奥さんや旦那もいて、いつ言ったっていいんだけど、

「ずっとこうして離れないでね」とか「僕は死にましぇん、あなたのことが好きだかだー」って言いたい。

言えばいいじゃん!って話なんですけど気持ちはわかります。むしろ一番言いにくい、そんな近すぎる関係ってことですもんね。言えるけど言えない系では「別れましょう」は結構複数来て、そっと深刻でした。

「ここは俺に任せて先にいけ!」

言いたいですね。同様に「俺に構わず逃げろ!」や「まずは俺を倒してからだ」「こっちだ怪物!」も言いたいところです。言う機会はきっとないですけども。

映画ネタでは「お言葉ですが大統領」「あの車を追ってくれ」「いい話と悪い話がある。どっちから言う」などは言う機会は一生ないけれど燦然と輝く言いたいセリフ。

普通の言葉だけど、言う機会も立場もない言葉ってのもありました。

「うちにいらっしゃらない?」
「ごきげんよう」

それぞれ、自分の生活にある程度自信がなければ言いにくいっすね

「株主総会に行ってきたわ」どうでしょう。株持ってないけど。

そんな風に尽きることなく送られてきた言ってみたいセリフ。
このテーマはまたやれそうですねえ。それまでに色々ネタをメモっておいてくださいね。

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さて今日のチンタメは、15日に亡くなった名優樹木希林さんを追悼しつつ、代表作「あん」をご紹介しました。

続々と名優と言われる方が亡くなっていくのは悲しいものですが、今回ばかりは大ショック。
自ら自身ががんで闘病中であることを発表し、8月には大腿骨骨折で入院したりと体調が優れぬのは知っていましたが、なんせ近年の映画での活躍ぶりは眼を見張るほどで、公開待機している映画がまだあるほど。

まさに最後まで走り続けた人生だったと言えましょう。

俳優としてのブレなさ、優しさ、厳しさ、時にトラブルメイカーとして世間を賑わせ、時に狂気を感じるほどに激しい一面もあり。と話題には事欠かなかった障害でした。

そんな中で今、一本というならばやっぱり是枝裕和監督の「万引き家族」「そして父になる」「海街diary」といった重要なポジションで魅せる作品も良いですが、個人的には主演である「あん」を推したいです。

刑務所帰りで路上の小さなどら焼きやで無為に働く男(永瀬正敏)のもとに、突然現れる得体の知れない老婦人徳江。最初は気味悪がり毛嫌いする男だったが、徳江の手作りしたあんこの味に感銘を受けて雇い入れると、どら焼き屋は大繁盛。

しかし、やがて徳江はハンセン病との噂が広がり、手のひらを返す住民たち、遠のく客足。
ひたすら耐える男だったが女オーナーからの圧力もあって悩み苦しむ。徳江はその様子を察してある日姿を消す。

守りきれなかった悔しさと恩義に後悔する男。
常連の中学生の女の子(内田伽羅/孫!)と共に彼女の居場所を探し、訪れるのだが。

ドリアン助川の原作を得て、いつものアート志向をぐっと抑えて静謐なストーリーを丹念に追った河瀨直美監督の美しい映像、抑えに抑えまくった永瀬正敏の演技、あんこを煮る行為を崇高な作業のごとく丹念に抑えその音までも美しい撮影など。

そして、ハンセン病という重くて難しいテーマに真正面から向かい合いながら、あくまで全体はしっとりとした人間ドラマとして楽しめるのは、ひとえに樹木希林の見事な演技です。

もうこれはものすごい。普通のおばあさんでありつつ、ハンセン病患者としてのすこし諦めたような優しくて複雑な感情を演じきってすごいです。

そんな希林さんの作品はこれからもまだまだ公開されます。
10月13日からは大森 立嗣監督の『日日是好日』が、そして遺作となるのは来年公開の「エリカ38」となります。

女優人生ではじめて樹木希林が企画、ヒットプロデューサーの奥山和由氏と組んで監督まで指名した渾身の作品です。

主演は娘のように付き合ってきた浅田美代子。
「浅田美代子の女優としての代表作を作りたい」というはじまりだったそう。

最後の作品がかわいがって来た後輩への、初めてづくしの全面的プロデュース作。

最後までなんてかっこいい人だったのでしょうね。
この「あん」はじめいくつかの作品が福岡でも追悼上映も計画中だそうです。

ご冥福をおお祈りします。

今週はここまで。
また次回です。

が。希林さんのお話を書いていて思い出したことがありました。

今回はこれでおしまいなんですけど、おまけで先日ここでも紹介しました女優バンカヨコの舞台「DAIKU GASSHOW」をご招待頂いたお礼がてら皆様にもご紹介いたします。

続きはこちらから。

 

樹木希林さんの記事を書いていて思い出したこと。
映画の代表作はたくさんありますが、訃報を受け取って一番最初にもう一回みたいな。と思ったのは「ムー」でした。

希林さんが悠木千帆として世間に広くその存在を知らしめたテレビドラマが「時間ですよ」「寺内貫太郎一家」「ムー」「ムー一族」と続く久世光彦によるホームドラマです。

そんななかでキレッキレの存在感を示していたのが樹木希林さんでした。

銭湯、石屋、足袋屋と当時でも古風な職業の家族の話ながら、そこに暴力的なくらい現代性を突っ込む姿勢が刺激的。どんな情報番組より早く流行を取り込み時に先走りました。「ムー一族」に至ってはほぼバラエティのようなシュールな作品となりました。

『ホームドラマを描くには現代とリアルタイムに向き合わないといけない」
と、久世光彦さんはどこかのインタビューでそんなことを言った記憶があります。

さて、そんなことを「DAIKU GASSHOW」を観て思い出しました。

音大を出たけれど就職もできず実家に帰ってくる仲宗根慎之介。
実家のお寺の境内が家事で焼け落ちたという。

町民に慕われたお寺は修復工事にとりかかり年末に上棟式を行い、そこで商店街や町民の有志による大工の演奏会を行いたいという。そこで慎之助が音楽監督にと請われる。

軽はずみな父であり住職、破天荒な母親、弟思いな姉。そんな仲宗根家の家族と、修復工事を請け負う宮大工の東海組、ひとりとしてまともには思えない星見ヶ丘商店街の人々。

そんな人達が悪戦苦闘しつつ、交錯し、その狭間で翻弄される慎一郎。
しかし、その慎一郎もIS(インターセクシャル)として揺れ動き、さらに混迷を深めていくのだった。

果たして無事上棟式にこぎつけるのか。第九の演奏は無事行われるのか。

...というお話。

あまりに個性的な人々と、どこかトボけた仲宗根家の人々、突っ込まれるサブカルはじめ様々なネタ、耕作する会話の楽しさに笑わされっぱなし。笑いは舞台の上から下から右から左から波状攻撃で訪れ、そして時にトリッキーながらも散りばめられた愛に泣かされっぱなしです。

舞台は最初シンプルに4本の柱が立つだけながら、物語の進行とともに完成されていく境内の変容していく空間的な面白さも刺激的です。

しかし、なにより心に残るのは、主人公がインターセクシャル(「性分化疾患」とも言われる)男性と女性の間で揺れ動きつつ自身が男性・女性として分類できないという、かなり難しいテーマを扱いつつ、「この舞台はどんな内容ですか?」と問われれば、自分は一言「ホームコメディです」あるいは「人情喜劇です」と答えると思います。そこが素晴らしい。

社会的なテーマを社会派として、あるいはアーティスティックな高尚な表現として落とし込むことは、いくらでもありますが、この舞台はそうではありません。

ホームドラマで愛を2018年に描くべく現代と向き合きあえば、このような設定になることになんら不思議はないですし、逆にこういうテーマを2018年に描こうと考えれば、より普遍的でお茶の間に近い世界になることになんな違和感はありません。

そんな当たり前のようで、未だに描かれない2018年のリアルをあくまで、コメディとして演劇に縁が遠い私達にも楽しくて温かいお話に昇華した脚本と演出に感心しました。

そしてそれを支えた、役者陣の素晴らしさとアンサンブルの見事さにも感激です。

慎之助を演じたSOさんは難しい役どころながらまるでアニメから飛び出したような浮世離れした存在感でリアルな心情を演じきり、常に弟を気遣う姉、治枝を演じる中村公美さんのキュートでいつも太陽のようでいながらどこかポカリと穴の空いたような演技には驚かされました。父親の福澤究さんはもちろん、我らがバンカヨコは、まっだしぇいこ+元ヤンというラジゴンのファンなら見逃せない破天荒で、愛と筋に溢れた役柄を、とびきりの舞台役者としての存在感で全体を引き締めてらっしゃいましたよ。

その他の役者さんもそれぞれに素晴らしく、すべてはラストのなんだかガチャガチャしてそして、それゆえに美しい一点にむけて突っ走っていきます。

最後にこの舞台は王道の愛と選択の物語だったのだとしみじみ思い、そのためにはこういう話でなければなかったのだと得心したのです。

舞台っていいもんですね。

そして、久世光彦が今ホームドラマを撮るとするならばきっとこんなお話。と、あらぬ妄想をします。
そうすると樹木希林はバンカヨコさんですかね。

素敵なお芝居をありがとう。

また次回です。

コメント

ありがちですが、

自分は結婚しよう!絶対、幸せにするから。って言ってみたいですねえ。

いつになったら言えるんでしょう。

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